Ｆ1 が開催されることで有名なバーレーン・サーキットに隣接するベル・レーシング。その研究開発部門が発案した画期的なバイザーロックシステム "SmartLock™"を備えたヘルメットを今年 Ｆ1 ドライバー達が着用します。そして、この先進のシステムを搭載した市販モデルが間もなく発売となります。

バイザーロックの主な機能は、通常のレース中にバイザーを閉じた状態に保つことです。そして、事故の際においてもバイザーがロックされたままであること、通常の操作ではドライバーの意図どおりにバイザーを開閉できることが重要です。

この事は、2020年のバーレーンＧＰでロマン・グロージャンがガードレールに激突し、その後大火災が発生した事故で実証済みです。衝突時の衝撃は67G、炎に包まれること27秒、その事故の間、強固なヘルメットが頭部を守ったことは言うまでもなく、バイザーがしっかりと閉じられ、ロックされたままの状態を保てたので、グロージャンは頭と顔に火傷を負わずに済んだのです。

「ベルのヘルメットは元来バイザーロックが側面にあるので、前面部分は、換気、空気の流れ、流線型化、密閉などの装備を自由にレイアウトできました。操作は、ドライバーが偏心ボタンを押すだけでバイザーが開きます。バイザーを閉じるとロックシステムが自動的にカチッと音を立てロックされます。これに加えて、バイザーが歪んで偏心ボタンを乗り越えるのを防止する機能を備えることで、バイザーが完全に閉じた状態でのロックを確実なものにしています。」とは最高技術責任者アンディ・メラー氏の説明。

新規格 FIA 8859-2024 の認証を昨年７月に業界で最初に取得。今期 F1 ドライバーの７割がベル製ヘルメットを着用することからもその技術力と信頼性の高さが窺える。モータースポーツの進化と共に、限界を押し広げ、挑戦するドライバーの保護、快適性、パフォーマンスのレベルを向上させるイノベーションを提供し続けるベル・レーシング。これからも此処バーレーンから生み出される先進のレーシングギアから目が離せない。

その製品を直輸入するリミットでは、この "SmartLock™"を備えた最新のヘルメットをいち早くご紹介させていただきます。4月12日より店頭にて展示・販売の開始を予定しておりますのでご期待ください。